60歳以上の起業家は増加中?その理由と傾向
60歳以上の起業家増加の理由
近年、60歳以上の起業家が増加傾向にある。2022年の中小企業庁の調査によると、60歳以上の起業家は18.2%と、20年前に比べて約4倍に増加している。
その理由は、大きく分けて2つある。
1つ目は、高齢化社会の進展によるものである。日本の高齢化率は、2022年時点で28.6%と、世界で最も高い水準となっている。そのため、定年退職後の再就職先として、起業を選択するシニア層が増えている。
2つ目は、社会環境の変化によるものである。近年、インターネットやSNSの普及により、起業するためのハードルは下がっている。また、政府によるシニア起業支援の拡充も、起業意欲の向上につながっている。
60歳以上の起業家の傾向
60歳以上の起業家は、以下の傾向が見られる。
- 個人事業主が多い
- サービス業や小売業などの業種が多い
- 自分の経験やスキルを活かしたビジネスが多い
個人事業主が多いのは、会社員として働き続けることが難しい高齢者にとって、自由度の高い働き方として魅力があるためと考えられる。また、サービス業や小売業などの業種が多いのは、顧客との直接的なやり取りが求められるため、豊富な経験やスキルを活かしやすいためと考えられる。
まとめ
60歳以上の起業家は、今後も増加していくことが予想される。高齢化社会の進展や社会環境の変化により、シニア層の起業意欲はさらに高まっていくと考えられる。
シニア起業には、経験やスキルを活かせるなどのメリットがある一方で、資金調達や人材確保などの課題もある。成功するためには、これらの課題をしっかりと認識し、対策を講じることが重要である。